価格を抑える一方、品質は上げていく。
相反する2つの価値を
同時にめざすからこそ、お客さまにとって価値ある「安さ」を生み出せる。
ディスカウントストアと聞くとまず最初にイメージするのが「安さ」。イオングループの「ディスカウントストア事業」を担うイオンビッグももちろん例外ではありません。私たちは経営理念にも「毎日の安さへ革新と挑戦を続け…」と標榜している通り、これまでの常識にとらわれない「安さ」を追求しています。私たちの「安さ」に対する戦略をひと言で言うと「VALUE(お客さまが感じる価値)=QUALITY(品質)/PRICE(価格)」。
お客さまにとっての価値を高めるためには、価格を下げると同時に、品質を向上させることが重要であるという意味です。価格を抑える一方、品質は上げていく…。一見すると相反する2つの価値ですが、同時にめざすからこそ「お客さまにとって価値ある安さ」を生み出すことができます。例えばトマトの品揃え。種類を絞って展開することで、安くて新鮮、低価格で提供することを可能にしています。他にも、旬の果物を選別の手間を省いて仕入れすることで価格を抑えるなど、さまざまな工夫を行っています。
大切なのはお客さまがいちばん求めている品質は何か。そこを見極めることから「イオンビッグだから実現できる安さ」と買い物体験づくりがはじまります。
100円ショップCan★Doとのコラボによる売り場を展開。
新しい「安さ」と「価値」を生み出し、魅力ある商品、売場づくりにつなげる。
お客さまのライフスタイルの変化やニーズに合わせて、つねに、新しい「安さ」と「価値」づくりに挑戦しています。プライベートブランド(PB)商品では、毎日のくらしに欠かせない、お客さまの購買や消費の頻度が高い商品を中心に「エブリデー・ロー・プライス(毎日がお買い得)」をめざす、ザ・ビッグをはじめとするイオングループのディスカウントストア業態専用商品を開発。原材料や製造方法など様々な工夫をこらし、納得品質・低価格を実現することで、お客さまの節約に貢献します。
また2022年度より若い世代に人気の100円ショップ「Can★Do」とのコラボレーションをスタート。実験店舗にCan★Doコーナーを導入。お客さまにとって、便利で楽しい売場づくりをめざし、展開の拡大をめざしています。
さらに私たちは地域に根ざした産地開発も推進しています。例えば神奈川県の店舗では、江戸時代に起源を持つ歴史ある海産加工品の“小田原ひもの”を、時代に合わせて日持ちのする冷凍干物として商品化。お客さまにも好評をいただき、取り扱い店舗の拡大を行っています。
このような、従来の発想にとららわれない取組みや戦略的な商品開発によって「いつ訪れても、安さを実感できる店舗の実現(エブリデー・ロー・プライス)」をめざしています。
“今日を支え、生きることを豊かにする、
イオンビッグのめざす「安さ」”を実現していくための革新と挑戦。
私たちがイオンビッグブランドを再構築していく中で、あらためて「何のための安さなのか」について考えているときにそのヒントとなる、お客さまのエピソードがあります。
そのお客さまは、歳を重ねたご夫婦で「日々の暮らしの中で節約できるので助かっています。一年間、節約で貯めた費用で二人で温泉旅行に行くんですよ」と、うれしそうにおっしゃったそうです。これは私たちの「毎日の安さへ革新と挑戦を続け、地域の豊かな暮らしに貢献します」という経営理念そのものです。私たちが「安さ」を追求するのはあくまでも手段。その先には、お客さまの「今日を支え、生きることを豊かにする」という目的があります。私たちにあらためてそう気づかせてくれたエピソードです。
ただ安さだけを追求していくのではなく。その「安さ」がお客さまはもちろん、お取引先さま、従業員、そして地域や社会全体へと波及し、すべての人々をしあわせにする…。それがイオンビッグがめざす「安さ」です。その実現のために、私たちはこれからも経営理念を胸に、革新と挑戦を続けていきたいと思います。